★未来世紀メキシコSP 2012

  
                                                                                                                                          photo by SEO NAOKI








★2013迎春

今年の元旦の空気はよく澄んでいた。井の頭界隈の氏神である牟礼神明社に詣でた家すがら、牟礼の里公園に立ち寄った。西の茜空には遠く不二のお山の姿がくっきりと見て取れた。江戸に住む人間は皆富士山信仰を持っていたらしい。たしかに美しい。寒風が吹いて耳を掌で覆った。西暦2013年が始まった。思えば随分未来にまで来たものだ。未来の音楽が溢れている。しかしひとむかし前の音楽も洋の東西を問わず生きている。産まれ続け、いいものは生き続けている。江戸時代にはどんなバンドがいたのだろうか。更にもっと太古の昔には...。思わず口角が上がる。華の東京は松の内二日目から既に沸き立っていた。僕は渋谷宇田川町にある文化村へと赴き江戸時代の禅師、白隠鶴の禅画展をご拝観。なんとも素晴らしかった。『夜船閑話』という医学書(闘病記?)を残したこの江戸時代中期の臨済宗の禅師を、僕は闘病期に知った。白隠さんは肺結核だったらしいが僕はガンであった。展示されていた美しいキセルを眺めながら口角が上がっていた。現在の禅宗はすべてこの白隠さんに通ずるという。秩父の山寺、太陽寺での宿坊が鮮明に脳裏に沸いて出てきた。耳に聞こえてくるのは鳥の声、風が吹けば木々がざわつく音、遠くからは川のせせらぎくらいであった。静かである。座禅を組めば体を流れる血液の音まで聞こえてきそうだった。夜は深い闇を落とした。住職手製の露天風呂に浸かって満天の星空にコウベを上げたのを覚えている。神仏もののけがいるかいないかは誰ひとり立証出来はしないが、いないとなるとなんともつまらない。かつては本当にいたのだろうか。否、きっと今も...。東京の光は妖怪たちを殲滅した。あるいはこんな闇の中にはまだ...。中世室町時代は妖怪が跋扈した時代であった。百鬼夜行である。都は陰陽道を使った。人は刀を極め祟りを斬った。戦人達は地獄を恐れず人を斬らなければならなかった。殺生が身近になり喜んだのは猟師や漁師くらいだったという。時代は時に神をも殺す。 

お餅がぷくっと膨らんだ。それをすまし汁に入れれば伊予風お雑煮の完成だ。松の内三日目ともなるとお腹もぷくっと膨れた。井の頭と言えば弁天様が鎮座することで古来から知られている。ローム層が織りなす関東平野の豊かな自然に古代から人が住まなかった訳がなかった。近隣には縄文時代の横穴も見つかっている。広大な武蔵野平野は各所で清水が湧き出てマンモスたちが闊歩する大自然だった。ここ井の頭もその一つだろう。弁天参道には人頭蛇体の宇賀の神が石塔になって立っている。この日は井の頭公園をすこし散歩する事に決めた。池の水面にはカルガモが数羽、寒空に身体を縮ませている。弁財天社の朱が澄んだ空気で鮮やかさを増していた。この天女は天竺の蛇神ナーガが由来とされる。即ちシヴァであり、不動明王に他ならない。長い時間はすべてをチャンプルーする。自分たちの祖先が紡いできた糸の先が今である。例外なく音楽にもまさに同じ事が言える。今は自分たちが紡いでいる最中である。いろいろ学んだ筈だ。偉人もたくさんいた。しかし戦争や飢饉や原子力など人が抱える重大な問題はまだ様々に現存する。何故かと問われても一様な答えなど何処にもなく、運命だとも思いたくはない。「同じ過ちは繰り返さない」。子供にも分かるであろう当たり前の事が人は案外に難しいらしい。僕らは原子力発電所をこの国に拵えた政府を再選させた。矛盾を抱える動物だからこそ人生は面白いのかも知れない。松の内は終わりを向かえた。間もなく鏡開きだ。今年はどんな年になるのだろうか。「どんなに未来が明るくても、決して過去を忘れてはならない。」ボブマーリーの台詞がふと脳裏をよぎる。


★吉備の山

 日本列島には山の麓に生活圏をおく集落が数多く見られ、まさに”山”の”間”に”衆”が集まった「ヤマト」であると感じてしまう風景は日本の各地にあります。木枯らしが吹くこの季節、山々の肌は赤や黄色やオレンジなどで色づいて奇麗な装いを見せています。そんな贅沢な景色を車窓に眺めながら、徹夜明けの僕は博多行きの新幹線の中でいつのまにか眠りについていました。岡山駅へ降立つと今回の企画者であるキヨ君が迎えにきてくれて、車で北へ10kmほど走った山の中腹にある温泉施設レスパール藤ヶ鳴を目指します。今回弾き語りで呼んでくれたのは”GOODTIMIN' REASON”というイベントで、会場は温泉プールを利用して催されていました。プールの上にステージを組んである為か、天然のエコーが効いた異空間で、ちょうど能楽堂の舞台の下に壷を設置して響かせる原理と同じ働きをしている様でした。建物自体も変わっていて、ガラス張りのトーラスでなんとも不思議な場所でした。あいにくの曇り空でしたが、出演バンドやDJ陣は地元や近畿方面からかっこいいコアなメンツが揃っていて、レゲエやアフリカや中南米の音楽が聴けて楽しかったです。夜は割りと早く更けたので、翌日は鬼退治伝説を持つ備前の国を散策することにしました。と言うのも“記紀“(古事記と日本書紀を併せた呼称)にも登場するあの吉備津彦を祀る神社があることを知っていたからです。「吉備中山」という、頂きに環状列石を持つ神山を背に鎮座する、その名も「吉備津彦神社」がそれでした。名前から察するに古代の山陽地方に栄えた吉備の王である事が伺えますが、吉備津彦はそもそも隣接する部族である「温羅(ウラ)」という鬼を退治してその土地の主になります。神話では天孫族に仲間入りしますが、古代の吉備の王で代々受け継ぐ王号であったと思われます。おそらくは製鉄という温羅の技術が欲しかった朝廷に協力したかたちをとった人達なのでしょう。境内には勿論天津神(天孫族の神)も祭られていますが、亀島、鶴島があり、大きな石灯籠があり、本殿の棟の先端には置千木があり、多分に×マークをモチーフにした狗奴の色が濃く見られます。同時に近くには人頭蛇体の製鉄の神、宇賀(ウガ)の神を祀る宇賀神社もあり、ペルシャ語で“太陽を祈る“という意味を持つ古い稲荷神社もありました。つまりアラハバキを奉ずる製鉄民や、太陽と月を拝み人工造山を作る技術者集団がいた訳です。このように生きる古墳と言われる神社は多くを語ってくれています。帰り際に名前に釣られて「造山古墳」に行きました。丘を削って作られたという大きな前方後円墳や石室に装飾を持つ円墳など6基が点在していて、そこに古めかしい集落が密集しています。狭い路地を歩きながら家々の白い壁を見ると三角や×マークを連続させた模様がありました。銅鐸や土器についているものと同じような模様です。そして驚いた事に、前方後円墳の頂きには荒神さまを祀る社がたたずんでいます。荒神さまとはアラハバキさんの事で、ルーツを中東にまで遡る事が出来る古い神です。ヤマン(現イエーメン)のアーラヴィ族が携えてインドに入り、アーリア人の侵攻によって難民となり各地に散っています。それが雑多的な仏教徒によって中国北西部の狗奴に伝わり、シルクロードを経て縄文末には九州にも国を作ります。中世には武蔵の国一の宮氷川神社に祀られ、民衆のあつい信仰を集めます。そんな荒波吐さんにここでも出会うことが出来ました。夕方の岡山駅で木枯らしに身を縮ませていると、東京行きののぞみがやってきました。桃太郎のルーツに触れる事が出来た僕はこんな事を回想しながら、またいつのまにか眠りについていたのでした。今回もいろんな方達のお世話になりました!ありがとうございました!また会いましょー!!!

★転々

 ブログとは恐ろしいもので、気づけば前回から3ヶ月も放ったらかしていたらしく、自分の筆不精っぷりにほとほと呆れる次第であります。しかしながら今年の夏もおかげさまで忙しなく各地を転々としておりました。夏の恒例行事”RADICAL MUSIC NETWORK”を皮切りに、富山県の小さな町を舞台にグナワとチンドンがチャンプルーされたお祭り”スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド”。その後は初の信州諏訪で”縄文と再生”を冠した奇祭”ONENESS CAMP”に出演。諏訪高原にある縄文時代の黒曜石産地を解放して、地元の御柱祭ともタッグを組み、日本列島の先住民の文化に触れる事が出来る素晴らしいキャンプでした。9月になると九州は大分県国東半島にある弥生時代の集落跡にて催される”くにさき古代祭り”に3度目の出場。そのまま豊後水道をフェリーで渡って四国までロイ・エリスと同行する事が出来ました。季節は移ろい秋になり、台風の直撃をもろに受けた光風&GREEN MASSIVEとの静岡山賊旅を無事に終え、お次ぎは愛知ツアー。題して”笹舟自治会”という頼りなくも希望に満ちた船が出航。ボンクラ峠と舵を取り、毎晩呑めや歌えやで酔い潰れながらもいろんな人の助けを借りて”TOYOTA ROCK FESTIVAL”へ寄港したのが先月半ば...。気づけば立冬を迎えていた訳で面目ありませんが、皆様に感謝!お世話んなりました!今後ともごめんねマイペースで日々邁進して行きたい所存であります。2012年、残すところ2ヶ月。まだまだお祭りがお待ちかねですね!!!それではまた会場でお会いしましょ〜!!


★PARA TODOS TODO T-shirts & Necklace SET

神奈川県大和市の商店街で友人のおさむと弥生ちゃんが営むお店INSIDE BOUNDとのコラボレーションマーチャンダイズが完成しました!!忍者巻きフォトT&ネックレスセット!!
PARA TODOS TODO!すべてはすべてのために!





お買い求めはコチラ→  ★INSIDE BOUND★


詳細
PARA TODOS TODO T-shirts & Necklace SET/Black
受注期間 8月8日~8月22日
 
価格 Tシャツセット 5250円
   ラグランTシャツセット 6300円
 
INSIDE BOUND製作EKD OFFICIAL MERCHANDISEになります。

Tシャツ単品のみ、ネックレス単品のみでの販売は今回はありません、セット販売のみとなります

SETのT-shirtsは何枚でも購入可能です
T-shirtsを複数枚、欲しいお客様は追加用のT-shirtsページを作りましたのでお手数ですがそちらで追加注文お願いいたします。
もちろんT-shirts,3/4T-shirtsの組み合わせなども可能です
X-SMALLのみ受注のみの生産になりますのでお気をつけ下さい

NECKLACEは職人に頼んで作ってもらい、この値段では考えられない程のクオリティになっています
チェーンは2.3mmのボールチェーンをつけてありますが、お好みですぐに変えられるような作りになっています

NECK LACE
素材
ペンダントトップ 真鍮/銀メッキ 黒部分 いぶし加工
チェーン 真鍮
NCK LACE SIZE
縦 2.5cm 横 3cm チェーン長さ 46cm

T-shirts body United athle 5.0oz
Color BLACK

T-shirts SIZE
X-SMALL 着丈 64cm 身幅 45cm 袖丈16cm
SMALL 着丈 65cm 身幅 48cm 袖丈20cm
MEDIUM 着丈 68cm 身幅 50cm 袖丈20cm
LARGE 着丈 71cm 身幅 53cm 袖丈21cm
X-LARGE 着丈 75cm 身幅 58cm 袖丈22cm


★indiesissue vol.62

 先月末に発売されたインディーズイシューvol.62にインタビューが載っています!
皆さん是非チェックされたし!!

★川内村


日本各地で梅雨が明け、暑い日々が続いている7月下旬、ぼくは福島県川内村で催された渡辺俊美さんのライブイベントに参戦してきました。7月28日朝10時、同行するヨネスケシステム、ディノサウジと渋谷で合流して常磐道を北へ向かいます。男臭い3人4脚のこの旅の水先案内人である会津若松出身のヨネスケシステムは、この日フジロック帰りで一睡もしていないというからだに鞭打ってハンドルを握ってくれました。ありがとう!車はのどかな山々をすり抜け、車窓に海を臨みながら安全運転で走ります。途中、古代の太陽観測場所である”日立”市を過ぎると阿武隈高原に入りひたすら山を超えて北上します。すると南相馬の手前あたりでなぜか高速道路から下ろされてしまいました。不思議に思っていると、そこから北の一帯で放射能汚染を取り除く作業をしているためにこれ以上通行出来ないというのです。前もって知っておくべき情報でしたが、仕方なく無計画な男三人衆は進路を南に引き返し、除染作業地帯を避ける様に迂回する事になりました。車を走らせると至る場所でバリケードが立っており、随分広い範囲を除染の目的で通行止めにしている事が分かりました。やがて蛇行した険しい道になり、いくらか山を超えると山村が見えてきました。川内村はこの国に古くからある山里の姿を現在に残していました。美しい自然との調和がとれた生活がずっと営まれてきたのでしょう。



無事に川内村”かわうちの湯”に到着した頃には夕闇が迫っていました。そこで俊美さんと合流を果たして、まずは温泉をいただく事に。満身創痍のドライバー、ヨネスケシステムを含む僕ら3人はそこでゆっくりと旅の疲れを癒し、今宵の会場である蕎麦酒房”天山”へと移動します。そこは古い日本家屋を改装して営まれている素敵なおそば屋さんでした。すでにお客さんが集まっており、お座敷にはスピーカー内蔵のカラオケ機材がセッティングされ、和やかなムードでライブは始まりました。俊美さんの唄はやさしく強く、古い木の柱が囲む空間に響きました。俊美さんのお父さんが歌う民謡もノリノリで楽しい夜でした。相馬には優れた盆唄もありますし、やはり北国の民謡には力が溢れているのでした。数人の方とはお話が出来ましたが、きっといろいろな状況の人達がいます。いろいろな状態の場所があります。そして誰もがいろいろ感じていろいろ考えます。そば屋さんの店主はこうおっしゃっていました。「やれる事を、やれる人が、やれる時にやるだけだ」と。いろいろな意味が込められたであろうその言葉からは生きる勇気が伝わってきました。



生きるとは何ぞや?! と立ち止まって考えなくてはならないのです。悲しみを実感出来ない者は、幸せを実感する事もできないのですから。先日のリオ会議でウルグアイのムヒカ大統領がこんな事を言っています。「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人の事だ」と。巨大消費国家に住むぼくには胸が痛む言葉でした。この国の未来は果たしていかなる場所へと続いているのか?その主な構成員である”国民”即ち”僕ら”は何を選ぶべきなのかを常に考えておかなくてはいけない時代なのでしょう。夜は振る舞い酒を頂き、ヨネスケシステムの故郷、会津若松、鶴ヶ城のお膝元のご実家で一晩ご厄介になって翌日東京へと帰る事に。ハイオクでかっ飛ばした往復600km弱の小さな男旅の最後はみんな妙なテンションで家路についたのでした。




★八月八日 ぐるぐる 解放!

この7月でバンドを始めて5年が経ちます。長いような短いようなこの5年間を振り返ってみると、数々の舞台に呼んで頂き、立つ事が出来た事にあらためて心から感謝します。人生において起る事は例外がほとんどという事ですね。お客さんを始めいろいろな方達とのご縁が成せる結果だと思っています。2007年に下北沢で産声を上げて以来、日本の各地を行脚しながら数々の出会いを重ね、初の西洋への演奏旅にも行く事が出来た事実は、僕の人生に新しい意味を与えてくれました。音楽があって本当によかったと思う経験でした。これからもそうありたいという思いを込めて、新しいアルバムを来月8月8日にリリースする事になりました。パチパチパチパチ!! 前作”Bon Voyage!”のリリースから僅か半年間でかたちになった新作”ぐるぐる”は、30曲入り2枚組CDという完全非商業的な作品に仕上がりました。とは言うもののそんな事は特に考えて作っていないので、30曲でかたちになったと言う他ありません。EKDというバンドは自分以上のなにか大きな流れの中で少なからず形を変化させながら、5年間という歳月を駆け抜けてきたと思います。それだけに自分なりの現在の有様が詰まった作品になっているという事は言えると思っています。デザインはすべてRE(未来世紀メキシコ/5W)氏が手掛けてくれました。八月八日は”葉っぱの日”で”無限の日”だそうです。今年も間もなく来たる民衆のまつり盂蘭盆には、虫達の声とお囃子と”ぐるぐる”を楽しみながら過ごしてみたいなと思っています。あなたもよかったらおひとついかがですか?


EKD/ぐるぐる

EKDCD004/FZMX

2012.8.8 release!


=DISC 1=


1.登場音頭

2.Totem Pole

3.終わりない旅

4.Esperar

5.もずが枯れ木で〈茨城県民謡〉

6.Cumbia De La Luna

7.Pluto

8.Sacrificio

9.ラディッシュ (feat. アクセル長尾 from 赤い疑惑)

10.斜陽 (feat. Doc. Koyamantado from 未来世紀メキシコ)

11.¡Muy Cabron! (feat. ゴージャス尾原 from ボンクラ峠)

12.Bonanza Mexico #3

13.浮世節

14.ボケます小唄〜ボケない小唄〈民謡〉

15.ブーゲンビリア


=DISC 2=


1.再登場音頭

2.怪のうた

3.EJNK

4.CUMBIA! Version〈Music from Rojo Regalo〉

5.放浪者

6.Clandestino(feat. RE from 未来世紀メキシコ)〈Music from Manu Chao〉

7.Massanga #1

8.ぼくの朝

9.Freedom Street

10.The Edge Of Sorrow

11.ガブリオロット

12.ティダノワ

13.もうたくさんだ!

14.蝸牛

15.ぐるぐる



★6.29 梅雨の晴れ間の午後の回想

 昨年の震災によって起きた原発事故で、僕らの暮らしは一気に放射能に汚染される事になりました。共に生きていくしかなくなったと言ってしまっては、身勝手な人間の傲慢だ!と他の動物達に怒られる事でしょう。起こりうる事でしたが、僕たちはそれを選ばされているのでした。生き物の寿命からすると途方もない量の毒を、自らの手でこの地球に放ってしまっているのでした。やがて権力は醜い体質を露にしていきました。やりたい放題の彼らに翻弄されながらも、今この島国には1億人以上の人々が一緒に暮らしています。かつて同じ日本列島に住んでいた縄文時代の人達は、一本の木を切るための是非を精霊に”お伺いをたてた”のだそうです。”お伺いをたてる”とは即ち、その一本の木がなくなる事によって周りにどのような影響を及ぼすのかを考察する術であったといいます。だからこそ縄文時代は1万年以上の永きに渡って文化を保つ事が出来たのでした。日本列島には度重なって人々が流れ着き、文化を融和させながら花開かせます。大地母神と太陽が育んだ思想は、生と死の循環から成る悠久のひとときでした。紀元前夜、国家的な稲作を受け入れた僕たちの祖先は、大地を人間向きに作り替える技術を開発します。農村が編み出した循環型生活体系である”里山”はその結晶として日本各地に形成されてゆきました。その一方で鍬を突き立てられた大地の母はやがて姿を消してゆきました。かつて北アメリカの先住民の多くが農耕に従事する事を頑に拒んだ理由がここに現れています。彼らに母なる大地の肌を傷つける事なんて出来なかったのです。ギリシアではガイアが格下げされ、天候神ゼウスがオリンポスの中心に立ちました。稲作による生活は暦と天候に対する信仰を高ぶらせる一方、死に対する極端な穢れの思想を誕生させました。人々は天を仰ぎ始めるのでした。定住による富の偏りが大量の血液を大地に染み込ませ、海に洗わせました。そして18世紀に西洋で生まれた近代合理主義という新しい歯車が動き始めるのでした。この文明はわずか数百年でこの星を破滅的に汚染してしまいました。細分化された合理思想は、非合理的な営みによって社会を高速回転で動かし巨大化していったのです。そして今やその歯車は同じ方向にはこれ以上回る事が出来なくなって壊れてしまっているのでした。アボリジニや北米先住民の聖地で天然のウランが見つかっているのには訳があって、彼らが守ってきた悠久の時を得るための先人の知恵であったのだと思います。ジャマイカのラスタマンに”I&I”という言葉があります。”あなたとわたし”ではなく”わたしとわたし”という考えです。これは森の哲学仏教にもあります。誰かと対するというより存在するという感じでしょうか。人々は分かち合う事で生き延びる事が出来たのです。日本においても戦前まで”国民精神総動員”というスローガンのもとに国や社会に尽くすための教育がなされましたが、戦後はその反動で自己主張が強調されたエゴイズムの社会となっていきました。その結果人々は分断され、かつての3世代に渡る家族形態は崩れてゆき、おばあちゃんが孫に子守唄を歌う姿は見られなくなっていきました。子供は保育所で、おばあちゃんは老人ホームで過ごさなくてはならなくなったのです。生活のすべてに歯車が食い込んでいるのでした。1950年代から世界の人口は爆発的に増えます。やがて人類は生命の宿命を背負わなくてはならなくなりました。それは食料や水の不足でした。ある政治家さんが「途上国の救済なくして先進国はありえない」と言っていましたが、そもそも何が進んでいるのかという事を考え直す時がやって来たのです。人間という文字は象形文字で”支えあいながら巡りあう存在”という意味を持っているそうです。「地球は丸いというし」と言っていた今は亡き嘉手苅林昌さんの言葉を思い出します。この地球はきっと長い年月をかけて、僕たちが残した核をすべてで分かち合いながら浄化してくれるでしょう。そして僕も紛れもないその一員なのです。この世のすべての一部が自分であるからこそ、思いが実現しているのだと理解したいのです。険しい時代にこそ人類の知恵が試されているのですから。

★CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS

 
CUMBIAS

CUMBIAS

CUMBIAS

CUMBIAS

かっこいい〜!この方達の選曲はもはや職人技だと思う。流石の一言です!! CARIBBEAN DANDYがコンパイルしたCUMBIA集CD”CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS”がリリースされました!!!! それで昨夜はこの作品のリリース記念パーティーが東高円寺のGRASSROOTSというお店であったので行ってきた。そのお店は10年ぶりくらいに行ったけれど雰囲気はどこか変わらぬままで、高円寺のローカル感が満ち満ちていてクンビアがよく似合っていた。近所から来ているお客さんも多いらしく、安心感があって、無防備で、田舎の臭いが漂っていて、どこにいるのか一瞬分からなくなる気分だった。飲み過ぎたけどまた行きたい。家路につく頃には雨がポツポツ降ってきた。本州もだいぶ梅雨っぽくなってきたというところで”ピアノネグロ”がぴったりです。コーヒーを入れて一息入れてインターネットのニュースに目をやると、企業の総大将に政府の大臣が頭を下げている。どうやらTPPを早く進めろと言う話らしいけど、要するにTPPに参加(という言葉を使っているけど加盟)すれば企業の総大将が儲かるのだろう。それはよく分かる。大臣も真顔で「どんどん進めていきます」とか言っているみたいだし。それも分かるけど、この絵からは国の上に企業がいる事も分かる。秋田でお米を作っている友達の事を思い出していると”泣かせてくれよ”が流れる。当時の中南米でこんな音楽がたくさん生まれて、今では世界中でクンビアが演奏されている。そして僕たちはVERY BE CAREFULと同じ時代に生きている。確かにクラブにいってもクンビアが流れない夜はないのかも知れない。僕にとっても”青春のリズム”。コロンビアまで届けー!!って事で内容は僕には言葉にできないので、まずは日本のみなさんから聴いて下さい!!

ヨロシクーンビアー!!!!



ZOOT SNRIZE SOUNDS